先輩インタビュー
巨大な設備を作り、支える
岡山県出身。名古屋支店の工事課を経て、原料作業整備課で活躍中。
車やバイクが好きだった延長で工学部に進学した私は、材料力学・流体力学・熱力学・機械力学に関して全般的に学ぶとともに、溶接や旋盤、プログラミングなどの実践的な技術にも触れていました。就職活動を始めたときには製造業や建設業を広く考えていましたが、スガテックの存在を知ったのはゼミの担当教授の紹介がきっかけでした。Webサイトで調べてみたものの、正直、わからないことが多いと悩んでいたのですが、担当教授が「気になるならば、自分の目で見た方がいい」と背中を押してくれて、試しに西日本支店に足を運んでみました。
広大な製鉄所内では巨大な高炉やコークス設備が居並んでおり、その改修を手掛けている当社の社員たちの姿を見て、規模感の大きな仕事に挑む人たちのプライドが垣間見られました。プラントは正直、知らない世界でしたが、選考に進むと採用担当者が学生の私でもわかるように教えてくれたことにも安心感を覚え、ここで頑張っていこうと決心しました。
施工管理者として、日本製鉄の製鉄所設備の新設や改修、メンテナンスなどにかかわってきました。配属されたてのときは、上司に図面を渡されて必要なボルトなどを手配する簡単な業務からスタート。次第に安全確認書の作成、現場の管理などに仕事の領域を広げていきました。当時は知識不足も感じましたが、それ以上に難しかったのは職人さんとのコミュニケーション。自分の親世代の職人さんに作業をお願いするので、どう話せばいいのか戸惑ってしまった部分があったのも事実です。ただ、名古屋支店の場合、同じ協力会社と長く付き合っているので、時間をかけて人と人との信頼関係を積み上げていくことができました。次第にスムーズに仕事ができるようになり、職人さんからの信頼も厚くなっていったのがわかりました。
プラントに関しての知識がないままに入社した私でしたが、貴重な経験だったのは1年目のときに経験した設計研修にほかなりません。図面のトレースなどを通して設計の基礎を身に付けていったのですが、図面が読めないと据え付けなどの作業が全くできないので、今につながる基礎をここでしっかりと培うことが出来たのです。
製鉄所内では鉄鉱石やコークスを使用して鉄を作るのですが、その移動にはベルトコンベアが用いられています。最近まではその更新工事に関わっていましたが、高さ約50m、全長約600mにも及んだ巨大設備でしたので、計画から2~3年の時間をかけてじっくりと進めてきました。こうしたスケールの大きな仕事に携われるのは、施工管理者としての何よりのやりがいです。また、同じ製鉄所を長く担当してきただけに、過去、自分が手掛けた設備を目にすることも多いですが、何事もなく稼働している様子を見ると、工事で苦労した記憶が蘇ってきて懐かしい思いにも包まれます。
現在はメンテナンスを専門とする部署にいますが、大型工事が再度、始まる予定となっており、ほどなくして異動することになりそうです。忙しい日々がまた始まりそうですが、当社の場合、プロジェクトの合間にはまとまった休みも取ることができるのがありがたいところ。今、2人の小さな子どもを育てていますので、家族で旅行に出かけたりして、のんびりとした時間を過ごしたいと思っています。昔は車やバイクに熱中していたものですが、今は子どもとの時間が最優先です!
私の大切なもの
仕事上、測定器具は必要不可欠。図面にもサイズが載っていますが、自分で測って調べて確認するのが大切だと思っています。
仕事上、測定器具は必要不可欠。図面にもサイズが載っていますが、自分で測って調べて確認するのが大切だと思っています。