私の所属する部署では、現場での作業に使用する機械装置の設計・開発を行っています。製鉄所の高炉は鉄をつくるための上工程の設備で、最も高温となる場所です。この高炉内に吹き込む熱風の送風口を「小羽口」と呼び、高炉小羽口は過酷な環境にさらされているため、定期的に交換する必要があります。これまで、現場では小羽口の取替作業を人現状の問題点を抽出し、現場ニーズに即した開発目標を立てる。名古屋支店 技術部危険な人力作業に替わり、安全性・作業性を向上させる新しい装置の開発に挑戦。炭谷 佑介YUSUKE SUMITANI力で行っていました。作業には危険が伴い、かつ重労働であったため、その安全性や作業性を向上させる新しい装置開発に取り組んでいます。最初に行うのは、現状の問題点をすべて抽出することです。現場の状況や作業で改善するべきことなどを調査し、現場ニーズに即した開発目標を立てて開発期間を決定します。設計者である私が何度も現場へ行き、自分の目で確認し、作業する人とコミュニケーションをとりながら問題抽出をし、技術的な課題を明確にしていきます。製品企画の段階で大切になるポイントは、開発目標を達成するための技術的な課題をすべて挙げておくこと。そのために現場で作業する人としっかり話し合い、課題の抜けがないようにすることを心がけています。Project.5高炉小羽口取替装置の設計・開発設計職製品設計STEP.2性能評価STEP.3製品企画STEP.111 | SUGATEC
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