計画をもとに詳細の設計を進めます。計画はあくまで計画であり、正確な情報を落とし込んで図面を描かなくては、詳細設計はできません。この段階ではお客様を巻き込んで施工方針を確認しながら計画を具現化し、設備の製作工場や運搬方法などを決めることでお客様や施工部署のニーズに応えていきます。ポイントは、仕様や機能を満たすことはもとより、安全や品質に問題なく工事ができ計画時より施工性が上がるよう、詳細まで設計を進める。ることと、工程が前倒しになるよう進めること。そして常にコストを意識することです。図面の詳細を描く際にも、関係者を巻き込んで検討を行い、当初の計画時より施工性が上がるように進めていきます。工期を短縮するのは施工だけではなく、設計段階でも可能です。いかに早く詳細に設計を終えることができるか。そこを意識できるようになると、設計者として一人前と言えます。スガテックでは、人材育成も重要な仕事に位置付けています。新入社員を含めた若手社員が先輩社員に指導を受けながら、設計の一部を担当する。そして自ら設計することでスガテックの工事の流れを知り、設備に必要となる材料や設置方法などを覚えていくのです。 詳細設計・図面検討STEP.2製作・施工中のフォローSTEP.3計画・仕様決めSTEP.1私たちの仕事は設計するだけでなく、設備の設置を終えてお客様に引き渡すまで気が抜けません。製作や施工の段階では、図面どおりに工事が進まない場合もあるからです。図面上では考慮できなかった干渉物が現場にある場合や、お客様から変更の要望がある場合などは図面を変更したり、現場で対処したりします。今回の場合は、計画段階から工事をする設計して終わりではなく、現場状況に合わせて対応する。までに約1年のタイムラグがあります。その間に現場の状況が変わっている可能性があり、そのときの条件に合わせて対応する必要があるのです。私が消火設備の設計を担当する以前は、スガテックはこの製鉄所での工事実績がありませんでした。設計と施工、それぞれを担当する人たちの真摯な対応と努力があり、今日まで信頼を積み重ね、現在ではお客様から特命受注を受けるまでになったことは、大きなやりがいです。設計者は施工担当者とは違い直接工事に関わりませんが、計画や設計をとおして人々の生活になくてはならない鉄の製造に関わります。その喜びと責任を胸に、お客様や関係者と一丸となり取り組んでいます。詳細設計・図面検討STEP.2製作・施工中のフォローSTEP.3計画・仕様決めSTEP.1CAD画面CADを用いた実際の図面SUGATEC | 10
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