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プロジェクトで見るスガテック 誇りと夢を胸に プロジェクト01 3DLクーラー集塵ダクト据付工事(焼結機環境対策工事)

焼結機環境対策工事は、設計担当の本多を除く、鈴木、足立にとってすでに経験している工事内容だった。しかし、今回の第3焼結工場の同工事は、条件的に困難を極めた。据付場所が狭い、周囲に大きな重機を置くスペースがない、ダクトを含めた付帯設備が大きく重量があるうえに形状が特殊などなど。現場には越えなければならない多くの高いハードルがあった。プロジェクトをけん引した彼らは、どのようにそれを乗り越えたのか。
それぞれの担当が、それぞれの「誇り」を胸に、立ち向かった先は。

プロジェクトメンバー
鈴木 崇 Takashi Suzuki 工事部工事課マネジャー 2000年入社 機械工学科卒
本多 純也 Junya honda 技術部設計グループ 2004年入社 機械工学科卒
足立 純 Jun Adachi 工事部工事課 2005年入社 都市環境デザイン学科卒

『高炉のスガ』として培ったノウハウを、製鉄プラントの総合エンジニアリング技術に活かす。

写真  『高炉のスガ』。これはプラントエンジニアリング業界でスガテックに与えられた称号だ。同社の輝かしい伝統と実績に裏付けられた評価であり、スガテックの誇りといえる。
 しかし、製鉄所は高炉だけで成り立っているのではない。高炉を中心に原料荷役機械、コークス炉、焼結機、転炉、鋳造機、圧延機など実にさまざまな設備・機械が集合し、それらをベルトコンベアや複雑に入り組んだパイプラインが結んでいる。さらにそれぞれの設備に環境対策装置が設置される。その集合体がいわゆる製鉄プラントなのである。スガテックとしても冠された称号に固執し、高炉だけを見つめているわけではない。総合エンジニアリング会社として、製鉄プラント全域の設備における新規建設から改修工事、整備にいたるまで高い施工技術を発揮している。

ダクトの設計、据付といっても単純ではない。さまざまな知識と技術の総合力が実を結ぶ。

写真  「案件名は『3DLクーラー集塵ダクト据付工事』ですが、言い換えれば焼結機の環境対策ですね。焼結工程でクーラー排気塔から出るダスト(粉塵)を外に出さないように、焼結機から集塵機にダクトを通して集める設備を据付ける工事で、大きな固定の掃除機と鉄でできた巨大なホースをイメージすれば分かると思います」 解りやすい例えで話すのは、このプロジェクトの施工工程全体を管理・監督する鈴木崇だ。 「簡単にいえばそれだけのことですが、今回は規模が大きいのに加え、据付場所の条件が厳しくて、設計にも現場の職人にも苦労かけました。でも、これをやり遂げたことは若い設計の本多や監督の足立にも自信につながったんじゃないかと思っています」(鈴木)
 同工事はスガテックにとっても大規模の部類に入る。計画段階から数えると竣工まで約1年半の長期工事であり、使われた鉄は総重量840トン、ダクトは最大直径5,500mm、設備の高さは最高36mにもなる。延約4,200人の人間がこの工事に携わった。
 ダクトと架台の設計を担当した本多純也はこう語る。「正直辛かったですよ。設計に異動になって初めての仕事で、経験値が少ないから分からないことだらけで、自分で図面引いて本当にこれでいいのか評価できない。何度も現場に出て寸法を測ったり、監督の鈴木さんや足立さんに聞きまくって、何とか形にできました。二人のおかげだと思っています」 本多に対する鈴木の評価は「初めての設計でこれだけの案件やったんだから、すごいのひと言。本多はよく現場に足を運んで、生の声を聞いて図面に反映させているから、実際の工事がやりやすいんです。たまにミスはありますが、その対応もすばやく的確だから、本当に任せたくなる」 とベタ褒めだった。設計の仕事は単にCADで機械や設備の寸法を図面に写しているだけではない。機械や架台の設置場所といった全体のレイアウト検討、例えばダクトだったらそこを通る物体の性質や量の計算、部材の強度など条件整理を綿密に行ったうえで、各パーツの詳細設計に進む。設計では強度検討が一番重要で、メカ知識のほか熱力学や流体力学、素材など金属化学の知識が総動員される。そこが疎かにされると、機械やダクトなどの配管に穴が開くこともあるという。定型的な形をトレースするだけなら誰でもできるから、高効率やローコスト化を形にするアイデアやセンスも問われる。その設計センスが形として現れたのも今回のプロジェクトの特徴といえる。

エンジニアとしての喜びは、『世の中に役立つものをつくっている』と実感できること。

写真  「重量をできるだけ軽くしたかったので通せる最短ルートを追求したら、3次元の形状になったんです。CADで何回もシミュレーションして、設計上では据付も可能と自信はありましたが、実際付くのを見るまではちょっと不安はありましたね」(本多)
 ダクト据付の工事監督だった足立純は、そのダクトと実際の工事についてこう語っている。 「固定観念ですが、配管はどんなに曲がっていても90度とか2次元でなんです。こんな3次元の形に曲がっているものは見たことなかったから、はじめはどうなってるのこれ? ここで55度曲がって、21度こちらに傾いて、さらにねじれて上方に15度といった感じで、完成形を想像しながら理解するのに時間がかかりました。でもなるほどなと、このスペースにダクト通すには理想的な形だと思いました。ただ据付では本当に付くのかと不安もありましたよ。誰もやったことないんですから」 最大直径5.5m、全長141.2m、総重量168トンのダクトは、最初から1本として成型するのではなく、いくつものパーツに分割して段階的に組み上げながら据付ける工法が採られた。 「地組みできませんから、大型クレーンで吊りあげて一つひとつボルトや特殊なベルト、溶接で組上げていきます。苦労したのは接合面が垂直・水平ではないこと。角度があるので合わせるのにけっこう神経使いました。3Dだと初期の接合でズレると後でまったく合わなくなってしまいます。最後のパーツが繋がったときは感慨深かったですね」(足立)
 竣工して約1年経ったいまも集塵機は何のトラブルもなく稼働している。鈴木は振り返る。 「すばらしいチームで仕事させてもらいました。みんなが自分の担当に責任もって難しい局面も乗り越えた。苦しかったけれど楽しかった。お客さまからの期待があり、それに応えて、ちゃんとしたものをつくる。自己満足ではなく『世の中に役立っているものをつくっている』と感じられるから、楽しいんじゃないかな」

用語解説

  • 高炉=製鉄用の溶鉱炉。鉄鉱石とコークス、石灰石を入れて溶錬、下方に溜まった銑鉄を取りだす。
  • DL=ドワイト・ロイド式連続焼結機の略
  • 焼結=鉄鉱石をそのまま高炉に装入すると目詰まりするので、コークスと5~15%の石灰石を混ぜ、一定の大きさに焼き固める。
  • 環境対策=製鉄所の工程には燃焼現象が欠かせない、その規模も大きいため大気汚染物質の大きな発生源になっている。二酸化炭素、原料ヤードにある鉄鉱石や石灰石の粉塵などの飛散を防止する対策など。
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